- この記事のハイライト
- ●空き家の外壁塗装をしないと見た目の美しさが失われたり塗料が劣化し雨漏りや構造体が劣化したりする
- ●カビやコケがたくさん付着している状態や劣化現象(チョーキング現象)が起きている場合は塗装すべき時期
- ●構造体にダメージを与えてしまうことや資産価値に影響が出ることなどが塗装が必要な主な理由
大阪府を含む日本全国で、空き家が増え続けています。
放置してしまうと、行政指導を受けたり税金の負担が大きくなったりするため、適切な維持管理が必要です。
メンテナンスのなかでとくに重要なのが、外壁塗装といわれており、定期的におこなう必要があります。
今回は空き家の外壁塗装をしないとどうなるのか、必要な理由や適した時期について解説します。
空き家を所有している方は、ぜひ参考になさってください。
空き家の外壁を塗装しないとどうなる?
まずは、空き家の外壁を塗装しないとどうなるのかについて解説します。
どうなるのか1:塗膜が劣化し雨漏りなどが発生する
放置した場合どうなるのかというと、塗膜が劣化し、雨漏りなどが発生してしまいます。
外壁の表面には塗料(アクリルやフッ素の樹脂)が塗られており、主な役割は外壁の保護です。
塗料は月日の経過とともに劣化していくため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
外壁は直射日光や雨、風などのダメージを、直接受ける部分です。
塗膜が劣化してしまえば、雨水が建物の内部に侵入してきてしまうでしょう。
修理するためにたくさんのお金が必要となるので、たとえ空き家であっても注意が必要です。
どうなるのか2:美しさを失ってしまう
塗装をしないと、外壁の美しさがなくなってしまいます。
美しさを失ってしまうと、見た目の印象が悪くなり、景観の悪化も招く恐れがあります。
外壁が劣化している状態は、ごみの不法投棄や不法侵入などを誘発する可能性もあるでしょう。
治安の悪化を招くこともあるので、注意が必要です。
また、北側など太陽光が当たりにくいところは、カビやコケが付着しやすくなります。
付着したまま放置してしまうと、見た目の美しさだけでなく、不衛生な状況になってしまいます。
どうなるのか3:知らないあいだに構造体に影響が出てしまう
空き家を放置してしまうと、雨漏りが発生しても気づきにくいため、知らないあいだに構造体が劣化してしまうことも考えられます。
先述のとおり、外壁の表面には保護するための塗料が塗られています。
劣化によって雨水が侵入すれば、建物にとって重要な構造体がカビたり腐ったりしてしまうかもしれません。
構造体の状態は、空き家全体の安全性や資産価値に影響を与えるため、放置せずにメンテナンスをおこなうべきといえます。
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空き家の外壁塗装に適した時期とは?
続いて、空き家の外壁塗装に適した時期について解説します。
目安となる時期は?
塗装に適した時期は、使用されている塗料の種類によって異なります。
種類別の時期は、下記のとおりです。
- ●アクリル樹脂系:6年~8年
- ●フッ素樹脂系:15年~20年
- ●サイディング(板状の外壁材):5年~10年
上記はあくまでも目安となり、日当たりや雨の当たりやすさなどによって時期は異なります。
目安となるポイント1:カビやコケがたくさん付着している
時期を考えるときにポイントとなるのが、カビやコケが付着しているか否かです。
たくさん付着している場合、外壁に大きな負担をかけている可能性があります。
塗膜の劣化につながるため、塗装に適したタイミングといえるでしょう。
また、先述のとおり、北側や太陽があまり当たらないところは、カビやコケが発生しやすくなります。
空き家の場合、訪問時に状態をチェックし、塗装が必要か否かを見極めることが大切です。
目安となるポイント2:劣化現象が起きている場合
外壁に劣化現象が起きている場合、塗装すべきタイミングといえます。
主な劣化のサインは、下記のとおりです。
- ●外壁を手で触るとチョークのような白い粉が付く
- ●塗膜がデコボコしたり浮いてきたりしている
- ●ひび割れが起きている
- ●光沢がなくなった
外壁を手で触ったとき、チョークのような白い粉が付くことをチョーキング現象と呼びます。
チョーキング現象が起きている場合、一気に劣化が進むため、すぐに外壁塗装するのが望ましいといえます。
また、ひび割れのことをクラックと呼びます。
ひび割れや塗膜がデコボコしたり、浮いてきたりしている状態も塗装のサインとなるので、見逃さないよう注意が必要です。
誰も住んでいない家は、劣化が急速に進むといわれています。
その理由のひとつが、空き家がゆえに上記のような劣化のサインに気付きにくいことです。
将来住む予定があったり、資産価値の低下を防ぎたい場合は、外壁塗装を含めて定期的なメンテナンスをおこなうべきといえるでしょう。
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空き家でも外壁塗装が必要になる理由とは?
最後に、空き家でも外壁塗装が必要になる理由について解説します。
理由1:構造体にダメージを与えてしまう
理由としてまず挙げられるのが、空き家の構造体にダメージを与えてしまうことです。
先述のとおり、空き家の場合は雨漏りが発生しても気づきにくくなります。
知らないあいだに雨漏りが広範囲に広がり「気付いたときには、構造体が腐ってしまっていた…」というケースも珍しくありません。
このような状況になってしまうと、修繕費も高額になるほか、そのままの状態では住めなくなってしまうでしょう。
人が住んでいる家は、雨漏りが生じてもすぐに発見しやすくなります。
空き家の場合は不具合が起きても気づきにくいことを理解したうえで、定期的な点検が必要だということを押さえておいてください。
理由2:資産価値の低下を招く
資産価値の低下を招くことも、理由のひとつです。
不動産の資産価値は、築年数や立地だけでなく、メンテナンス状況によって変わってきます。
たとえ駅から近くて利便性の高い場所にあっても、ボロボロの状態の家は需要が低くなる傾向にあります。
とくに外壁は第一印象を左右するポイントとなるので、カビやコケがたくさん付着していたり、ひび割れが起きていたりする場合、売りたくても売れない状況になってしまいます。
資産価値の低下を防ぐためには、住んでいる家を同じように、ケアしていくことが重要です。
理由3:特定空家に指定されるリスクがある
放置によって大きな打撃となるのが、特定空家に指定されることです。
特定空家とは、大阪府などの自治体が、放置することが望ましくないと判断した空き家を指します。
たとえば必要なメンテナンスや修繕がおこなわれず、倒壊の危険性があったり、雑草が伸び放題で害虫が発生していたりする状態です。
玄関や門が施錠されておらず、容易に侵入できる状態は、不法侵入や放火などの危険性があるため、指定される可能性が高くなります。
外壁の劣化を放置し、そのままにしている状態も、指定される要因のひとつです。
特定空家に指定された場合、行政指導が入ったり固定資産税の負担が大きくなったりするため、注意しなければなりません。
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まとめ
空き家の外壁塗装をしないとどうなるのかというと、見た目の美しさが失われたり、塗料が劣化し雨漏りや構造体が劣化したりする恐れがあります。
カビやコケがたくさん付着している場合や、劣化現象が起きている場合は塗装すべき時期といえるでしょう。
塗装が必要な主な理由として、構造体にダメージを与えてしまうことや資産価値に影響が出ることなどが挙げられます。
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