空き家は不動産会社に買取ってもらうのが良い？メリットと流れについて解説

親が所有していた実家などを相続したけれど、将来利用する予定もなく、そのまま放置している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
不要な空き家を所有していてもメリットはないため売却するのが得策ですが、早く手放したい場合は「買取」がおすすめです。
そこで今回は、空き家を不動産会社の買取で売却するメリットとデメリット、手続きの流れについて解説します。
大阪府岬町、泉南市、阪南市、泉佐野市、熊取町、貝塚市、岸和田市、忠岡町、和泉市、泉大津市、高石市で空き家の売却をご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

空き家を不動産会社の買取で売却するメリット

冒頭でもお伝えしましたが、空き家を利用する予定がないのであれば、そのまま所有するメリットはほぼありません。
なぜなら、空き家には以下のようなリスクが生じるためです。

• ●固定資産税がかかり続ける
• ●倒壊や火災が発生する恐れがある
• ●特定空家に指定される可能性がある

空き家といえども、不動産の所有者には毎年固定資産税が課されます。
また、所有者には空き家を定期的に管理する義務があるため、その手間と費用もかかります。
さらに、急速な老朽化により地震で倒壊する恐れや、放火されて火災が発生する可能性があり、放置するのは危険です。
そのままにしておくと危険であると自治体が判断した場合は、「特定空家」に指定され、高額な固定資産税が課されるだけでなく、最終的には所有者負担で強制的に解体されます。
このようなリスクを回避するためには、空き家を売却するのが得策です。

空き家を売却する方法

空き家を売却するには、不動産会社の仲介もしくは買取の2つの方法があります。
仲介とは、不動産会社と媒介契約を結び、売却活動をおこなって買主を募る方法です。
買取は、不動産会社が直接空き家を購入します。
それぞれにメリット・デメリットがありますが、需要が低いエリアや築年数が古い空き家は売却しにくいため、買取で手放すことをおすすめします。

買取のメリット

買取で空き家を売却するメリットは、主に以下の3つです。
売却活動が不要
買取は、不動産会社が買主となって直接空き家を買い取るため、売却活動は不要です。
物件の売り出し情報を公開する必要がなく、内見者が訪れることもないため、周囲に売却を知られるリスクもありません。
現金化が早い
仲介は、売却までに3か月～半年ほどかかるのが一般的で、立地条件や空き家の状態によっては、それ以上かかることも珍しくありません。
買主が見つからなければ売却できないため、売れ残る可能性もあります。
買取は、不動産会社が提示する査定価格に納得すれば、すぐに売買契約に進みます。
契約締結後、1週間～1か月ほどで売却代金を受け取れるため、資金計画を立てやすい点も大きなメリットです。
契約不適合責任が免責になる
空き家を売却する際には、契約不適合責任に注意が必要です。
契約不適合責任とは、空き家を売却したあと、契約内容とは異なる瑕疵が発覚した場合に、売主が買主に対して負う責任のことです。
契約不適合であるとみなされると、買主から損害賠償や契約解除を求められる恐れがあります。
契約不適合責任を回避するためには、損傷部分を修繕したり、空き家の状態を把握して契約書に盛り込むことが大切です。
買取は契約不適合責任が免責になるため、そのような手間やリスクを回避できます。

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メリットだけじゃない！空き家を買取で売却するデメリット

買取には多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。
安心して買取を利用するために、メリットとデメリットの両方を知ったうえで検討したいですよね。
そこで次に、買取で空き家を売却するデメリットについて解説します。

買取のデメリット

買取のデメリットは、主に以下の2つです。
金額が低くなりやすい
不動産会社は、空き家を買い取ったあと、リフォームなどをおこなってから再販売します。
そのため、リフォーム費用や再販売にかかる諸経費などを考慮して買取価格を設定します。
買取は、仲介で売却する価格の50～80%ほどの価格になるのが一般的です。
利用できない場合もある
買取をおこなっていない不動産会社もあります。
したがって、買取で空き家を売却したい場合は、買取をおこなっている不動産会社を探す必要があります。
また、買取はあくまで再販売することが前提です。
あまりにもボロボロで高額なリフォーム費用がかかる空き家や、そもそも需要がなく買い取っても売れないことが予想される場合など、物件によっては買い取れないこともあります。

放置するほうがリスクは大きい

買取には上記のようなデメリットが存在するため、少しでも高値で売却したい方には向いていません。
しかし、先述したように、空き家を所有していると多くのリスクが生じます。
不要な空き家に対してかかる税金や維持費など、無駄な出費が続きます。
空き家が原因で隣家や通行人に被害が及び、高額な損害賠償を請求されるような事態にもなりかねません。
売却活動が長引けば、こういったリスクが続きます。
買取は仲介で売却するより安くはなりますが、いつ売れるか、いくらで売れるかといった心配をする必要がなく、リスクもなくなります。
とくに売れにくい空き家は、買取のほうが結果的に得をする可能性が高いでしょう。

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流れとメリットを理解して空き家を買取で売却しよう

最後に、空き家を買取で売却する際の一連の流れについて解説します。
買取を利用する場合は、以下のような流れで進めましょう。

不動産会社に相談する

まずは不動産会社に相談するところから始めます。
先述のとおり、買取をおこなっていない不動産会社もあるため、買取が可能な不動産会社にご相談ください。
買取の実績が豊富な会社であれば、安心して取引を進められます。

査定を受ける

空き家がいくらで売れるのかを知るために、不動産会社の査定を受けます。
不動産会社の担当者が実際の物件の状態や日当たり具合、周辺環境などをチェックして査定をおこないます。

売買契約を結ぶ

不動産会社が提示する査定価格で問題なければ、不動産会社を買主とした売買契約を結びます。
仲介の場合、売買契約が成立したら仲介手数料が発生しますが、買取では不要です。

引渡し

売却代金の入金後、空き家を引渡します。
それまでに家財道具などを搬出しておきましょう。
もし、親が所有していた残置物の処分に困る場合は、そのままの状態で引渡すことも可能です。
ただし、残置物の処分には費用がかかります。
残置物ごと引渡すことを希望する場合は、査定を受けるときに不動産会社にご相談ください。
決済や手続きが終わったら、所有権移転登記をおこなって売却完了です。
このように、買取で空き家を売却する流れはシンプルで、仲介より時間もかかりません。
早く現金化したい、遠方に住んでいて何度も立ち会えないといった方には、買取がおすすめです。

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まとめ

空き家を売却する場合、仲介と買取の2種類の方法がありますが、買取は売却活動をおこなわないため、周囲に知られる心配がなく、現金化までの期間が短い点が大きなメリットです。
買取価格は仲介による売却価格より安くなるのが一般的ですが、売却しにくいエリアや、築年数が古い場合は、買主が見つかるまで売却できない仲介を選択するより、買取がおすすめです。
不要な空き家を所有し続けると多くのリスクが生じるため、利用する予定がないのであれば、早めに買取で処分することを検討しましょう。
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